【大阪・関西万博】[25]日本大使がブラジル館を訪問。文化の交差点で出会う友情のかたち

2025年8月4日、在ブラジル日本国大使館の林 禎二氏が、大阪・関西万博に出展中のブラジル館を公式訪問した。
館長パブロ・リラ氏の出迎えを受けた大使は、ブラジル投資振興庁(ApexBrasil)主催の同館をじっくりと見学。
その中で、大使はブラジル文化を象徴する衣装「バランゴロモ」を実際に着用し、2つの展示棟をめぐった。

「すべての方々に、ぜひ訪れていただきたい」


見学後、大使は「ブラジル館の展示には大変感銘を受けました」と語り、「環境、多様な文化、統合といったブラジルの魅力的な側面が見事に表現されています」とコメント。
その熱のこもった言葉には、展示がいかに訪問者の心を動かすものかがよく表れている。
第1棟で展開されている5つのテーマ
「存在する」「異なる」「合流する」「消え去る」「再び存在する」に深く共感を寄せたようだ。

ブラジルの詩とアート、そして日本文化が溶け合う「バランゴロモ」


今回、林大使が身にまとった「バランゴロモ」は、ブラジル館の注目コンテンツのひとつ。
毎日来場者に1,000枚が無料配布されており、その色とりどりの衣装は展示空間の一部となると同時に、人々を「表現者」へと変えていく。
「バランゴロモ」の名の由来は、ブラジルのアーティスト、エリオ・オイチシカが1960〜70年代の「トロピカリア運動」で生み出した作品「バランゴレ」と、アロルド・ジ・カンボスの詩『Parangoromos』、そして日本の伝統衣装「羽衣(Hagoromo)」の融合によるもの。
空間そのものが詩的なレイヤーを帯びた「バランゴロモ・ルーム」では、来場者が白いインクで顔や手を塗ることも可能で、「展示を見る人」から「展示の一部となる人」へと変容する、特別な体験が提供されている。

友情の証としての訪問

パブロ・リラ館長は、大使の訪問を「ブラジルと日本の間にある、歴史に裏打ちされた友情の象徴」と語りる。
異なる文化が交わり、互いに学び合い、未来を創造していく場としてのブラジル館。
その姿勢に、日本の外交官が心を動かされたという事実は、両国のこれからにとって希望の兆しであり、訪問自体が展示の延長とも言える瞬間だったのかもしれません。

バランゴロモ配布は毎日1,000枚限定。体験は一期一会です。

参加するからこそ、心に残る。
見るだけでは終わらない、体験型アートの新境地へ。
2025年、ブラジル館で自分自身がアクトになる感覚をぜひその身体で味わってください。

万博は未来を語る場であると同時に、「いま」を生きる私たちがどう生きるかを問う場所でもある。
展示と同様に、ブラジル館の暑さ対策からも、命と向き合う姿勢が伝わってくるのではないだろうか。

Expo 2025 Osaka・ブラジルパビリオンで、未来への“出会い”と“気づき”がきっと見つかるだろう。

会場:夢洲・ブラジルパビリオン

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