【大阪・関西万博】[23] ブラジル館が「参加するアート」を体験に変える!インフレータブルが生きる、五感で味わう「5つのアクト」
来場者が展示をただ見るだけの時代は終わり、2025年大阪・関西万博で注目を集めるブラジル館は、
あなたを「作品の一部」として迎え入れる、まったく新しい体験型空間となっている。
主催はブラジル貿易投資振興庁(ApexBrasil)。
来場者が足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは、約90体の巨大なインフレータブル(膨張式)造形。
動物、植物、そして人間。息づく造形たちは、生命が渦巻くブラジルそのものを象徴しています。
空間は5つの「アクト(幕)」で構成され、それぞれに物語があり、意味があります。
そしてそのすべてに、来場者が“参加”することができるのです。
Contents
ACT 1「存在する」共に生きるということ
テーマは「すべてが調和し共存する世界」。
ブラジルの作曲家ヴィラ=ロボスの音楽が空間に響きわたり、インフレータブルが呼吸するかのように揺れ動く。
あなた自身も、音楽に合わせて身体を動かせば、それはすでにアートの一部となるという仕組みだ。
ACT 2「異なる」違いこそが、美しさだ
次に待ち受けるのは、色の爆発。
真っ白だった造形たちが緑、オレンジ、紫へとカラフルに変化し、会場はまるで熱帯雨林のカーニバル。
響くのはサンバのリズム、動物の鳴き声。多様性と調和、それがブラジルのリアルな姿なのです。
ACT 3「合流する」 世界は、つながっている
青いレーザー光が会場全体を縫うように走り抜け、空間と作品、そして人々をつなぐ。
「すべては一つにつながっている」
天井には、自然を模した造形が森のように広がり、まさに「包み込まれる」感覚に。
ACT 4「消え去る」 壊れてこそ、見えるものがある
突然、造形がしぼみ、倒れ込む。
空間には雷のような轟音と、痛みを帯びた音楽。
死、崩壊、終わり――。
強烈なビジュアルと音が、観る者の心に揺さぶりをかける。
これは絶望ではなく、再生の前兆として表現される。
ACT 5「再び存在する」そして、また生きる
雨音が響き、静かに命が戻ってくる。
倒れていた彫刻は再び膨らみ、空間は光と音と生命で満ちていきます。
そこに込められているのは、キュレーター・ビア・レッサ氏の願い。
「貧困の根絶」「対話」「自然との共生」
ブラジル館のフィナーレは、来場者一人ひとりに今、何を選ぶかを問いかけてくる。
参加するからこそ、心に残る。
見るだけでは終わらない、体験型アートの新境地へ。
2025年、ブラジル館で自分自身がアクトになる感覚をぜひその身体で味わってください。
万博は未来を語る場であると同時に、「いま」を生きる私たちがどう生きるかを問う場所でもある。
展示と同様に、ブラジル館の暑さ対策からも、命と向き合う姿勢が伝わってくるのではないだろうか。
Expo 2025 Osaka・ブラジルパビリオンで、未来への“出会い”と“気づき”がきっと見つかるだろう。
会場:夢洲・ブラジルパビリオン
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