【大阪・関西万博】[17]大女優フェルナンダ・モンテネグロ作品上映会開催

2025年大阪・関西万博では6月22日か28日にかけて、
大女優フェルナンダ・モンテネグロの功績を讃えた上映会が行われる。

期間中は毎日午後7時より、ブラジル館内の多目的ルームで上映され、入場無料。
ただし定員に達し次第、受付は締め切りられる。

フェルナンダ・モンテネグロとは?

フェルナンダ・モンテネグロはブラジルを代表する大女優で、1999年に
映画『セントラル・ステーション(Central do Brasil)』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、
同作で国際エミー賞主演女優賞を受賞している。

上映内容

6月22日(日)・27日(金)

ヴィトーリア(Vitória)(2025年)
『ヴィトーリア』は書籍『ドナ・ヴィトーリア・ジョアーナ・ダ・パズ(Dona Vitória Joana da Paz)』の実話に基づいて制作された作品。
モンテネグロが演じるのは、リオの治安の悪い地域に暮らす高齢女性ジョアーナ・ゼフェリーノ・ダ・パズ。
彼女は地域の高い犯罪率に憤り、自宅マンションの窓から麻薬取引の現場を撮影し、正義を求めて戦う。
主人公のモデルとなった女性の本名は、本人が亡くなるまで公開されなかった。

6月23日(月)28日(土)

彼らは喪服を着用しない(Eles não usam black tie)(1981年)
『彼らは喪服を着用しない』はヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞し、ブラジル映画批評家協会が選ぶブラジル映画の名作リストにも
名を連ねている名作。
ある企業で労働者のストライキが決定されますが、労働者の一人チァオンは、恋人の妊娠を理由に不参加を表明する。
モンテネグロはチァオンの母親役を演じており、本作では親子の葛藤だけでなく、より良い生活環境を求めて戦う人々の姿も重要なテーマとなっている。

6月24日(火)

『ア・ファレシーダ(A falecida)』(1965年)
『ア・ファレシーダ』(1965年)はネルソン・ロドリゲスの同名の戯曲を原作としたモンテネグロの初主演映画。
モンテネグロは、不治の病と診断され、豪華な葬式を望む貧しい女性を演じている。

6月25日(水)

砂の家(Casa de areia)(2005年)
『砂の家』は、より良い生活を求めて引っ越した家族が、新しい家に着くと周囲を砂に囲まれた土地だったという物語。
引っ越しを決めたのは夫で、モンテネグロは妻アウレアの母親ドナ・マリアを演じる。
物語の中盤で夫は亡くなり、アウレアと母親は砂に囲まれ、倒壊の危険のある木材の家で余儀なく暮らすことになる。

6月26日(木)29日(日)

セントラル・ステーション(Central do Brasil)(1998年)
『セントラル・ステーション(Central do Brasil)』でモンテネグロは、ラテンアメリカ出身の女優として
初めてアカデミー賞主演女優賞にノミネートされる。
彼女が演じるのは、リオデジャネイロ中央駅(セントラル・ド・ブラジル駅)で、読み書きのできない人々のために手紙を代筆する退
職した女性教員。
母親を交通事故で亡くした一人の少年が、会ったことのない父親への手紙を代筆してほしいと頼む。

イベント詳細

フェルナンダ・モンテネグロ ブラジル映画上映会
日付:6月22日~28日
時間:午後7:00時より(入場無料、定員に達し次第、受付終了)
会場:EXPO 2025 大阪・関西万博ブラジル館内多目的ルーム

開催にあたって

上映会を企画したのは、ブラジル館の監修も務めるビア・レッサです。レッサは、「ブラジル映画は、近年ますます国際的な注目を集めています。それは自由の表現であり、社会における共生の姿を映し出し、次世代の未来のために過去の重要な記憶を掘り起こすものでもあります」と語る。
ブラジル館の総代表マリア・ルイザ・クラヴォ・ウィッテンベルグは、「すばらしい作品と、観客をいつも感動させるフェルナンダ・モンテネグロの才能をどうぞお見逃しなく」とご来場を呼びかけている。

Expo 2025 Osaka・ブラジルパビリオンで、未来への“出会い”と“気づき”がきっと見つかるだろう。

会場:夢洲・ブラジルパビリオン

最新情報はInstagram

▼フェルナンダ・モンテネグロの娘、フェルナンダ・トーレス
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