名作『エリス&トム』のドキュメンタリー映画が完成!

ブラジル音楽史に名を残す歴史的名作として知られる『エリス&トム』。
1974年2月、当時人気絶頂だったエリス・レジーナが、当時米国ロサンジェルス在住だったアントニオ・カルロス・ジョビンを訪れ、約2週間かけて共同制作した作品だ。
実はこのアルバムの制作中、16mmハンディ・カメラがスタジオに入り録音風景を撮影していた。

カメラを回していたのは当時エリスのマネージャーだったホベルト・ヂ・オリヴェイラという人物。ホベルトは時には穏やかな、時には緊迫した録音の模様を数十時間分もフィルムに記録していた。

この映像はアルバム発売後にテレビで全国放映、25年が経った1999年にアルバム発売25周年を記念し再放送されたが、その後未公開シーンを含むフィルムは倉庫に眠ったままだった。時が過ぎ、エリスの長男ジョアン・マルセロ・ボスコリがホベルトに企画を打診、劣化が進んだフィルムを4Kリマスターし、ホベルト自らベスト・シーンをピックアップ、新たなドキュメント作品として蘇らせた。

2022年、完成した本作は『Elis & Tom, só tinha de ser com você』と題され、10月にリオデジャネイロ国際映画祭でプレミオ上映、大喝采を浴びた。
同年11月のサンパウロ国際映画祭では最優秀作品賞を受賞した。
いよいよ本年9月21日よりarte1系列映画館にて一般公開される。

『Elis & Tom, só tinha de ser com você』

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