映画『ボサノヴァ~撃たれたピアニスト』4/11(金)日本公開決定!

映画タイトルにあるピアニストとは?

この作品のタイトルにあるピアニストとは、テノーリオ・ジュニオル(Francisco Tenório Júnior)のことである。テノーリオは1941年生まれリオデジャネイロ出身のピアニストであり1960年代コパカバーナにあるベコ・ダス・ガファーハス(Beco das Garrafas)などで音楽活動を行っていた作曲家だ。

共演者にはワンダ・サー(Wanda Sá)をはじめ、ドリス・モンテイロ(Doris Monteiro)、ガル・コスタ(Gal Costa)、ダニロ・カイーミ(Danilo Caymmi)、エドゥ・ロボ(Edu Lobo)、エグベルト・ジスモンチ(Egberto Gismonti)、ジョニー・アルフ(Johnny Alf)、レニー・アンドラーヂ(Leny Andrade)、ミルトン・ナシメント(Milton Nascimento)、ナナ・カイミ(Nana Caymmi)とボサノヴァやMPBの錚々たるアーティストたちだ。

レニー・アンドラージ(Leny Andrade)の1963年作『Arte Maior』は
テノーリオ・ジュニオール(p)の他ミルトン・バナナ(ds)、ゼジーニョ(b)のトリオをバックに歌うレニー・アンドラージ渾身の作品は必聴の名盤。

テノーリオ・ジュニオルが1964年に発表した唯一のリーダーアルバム『エンバーロ(EMBALO)』はサンバジャズの名盤として知られている。

そんな彼が、1枚しかリーダーアルバムが出せなかった理由が、4/11(金)から公開される映画『ボサノヴァ~撃たれたピアニスト』で明らかになる。

当時の様子を、第84回アカデミー賞®長編アニメーション部門にノミネートされた作品『チコとリタ』(10)でキューバ革命前後のニューヨークを舞台にシンガーとピアニストの悲恋を描いた実力派フェルナンド・トルエバと、ハビエル・マリスカルが共同で監督を行う本作が日本のスクリーンで観られるという、またとない機会をぜひお見逃しなく。

<Youtube特報>

あらすじ


1959 年、ブラジルのボサノヴァが音楽の歴史を変えた。エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン、さらにはフランク・シナトラまで、世界中がブラジル音楽を歌い踊り始めた。
ニューヨークの音楽ジャーナリスト、ジェフ・ハリスは、このムーブメントについて調べるため訪れたリオデジャネイロで、ボサノヴァの爆発的なヒットで重要な役割を果たした一人のピアニスト、テノーリオ・ジュニオルの存在を知る。
その足跡を辿ると、繊細なタッチで聴衆を魅了した天才はブエノスアイレスでのツアー中に謎の失踪を遂げていた。
創造的な自由が失われ、全体主義体制に飲み込まれる直前のラテンアメリカ、彼の地でジャーナリストが見た真実とは――。
(プレスリリースより抜粋)

4/11(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、kino cinéma 新宿ほか全国順次公開。

CAST

ジェフ・ゴールドブラム(Jeff Goldblum)

声の出演:ジェフ・ハリス/ニューヨークの音楽ジャーナリスト役

アメリカの俳優、ミュージシャン、映画プロデューサー。
デヴィッド・クローネンバーグ監督のSFホラー映画『ザ・フライ』(86)で科学者セス・ブランドル博士を演じてキャリアのブレークを果たす。スティーヴン・スピルバーグ監督の大ヒット作『ジュラシック・パーク』(93) のウィットに富んだ数学者イアン・マルコム博士役で、広く認知され、最新作の『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(22)まで、そのカリスマ的な演技は高く評価されている。俳優業だけでなく、1996年に公開された映画『Little Surprises』では監督を行っており、アカデミー短編映画賞にノミネートされた。熟練したジャズピアニストでもあり、自身のバンド「ミルドレッド・スニッツァー・オーケストラ」とともにアルバムをリリースしており、最新作『Plays Well with Others』(23)では彼の音楽的才能とジャズへの愛が存分に発揮されている。

STAFF

監督・脚本:フェルナンド・トルエバ(Fernando Trueba)

スペインの脚本家、映画監督、プロデューサー。
『ベル・エポック』(92)で1994年アカデミー賞®外国語映画賞を受賞。ゴヤ賞最優秀監督賞を3度受賞、第37回ベルリン国際映画祭では『Year of Enlightment (英題)』(86)で銀熊賞、『The Miracle of Candeal(英題)』(04)でゴヤ賞最優秀ドキュメンタリー賞、『チコとリタ』(09)でゴヤ賞最優秀長編アニメーション賞を受賞し、第84回アカデミー賞®長編アニメーション賞にもノミネートされた。稀代のジャズ通で、音楽プロデューサーとして、グラミー賞を2回、ラテン・グラミー賞を4回受賞している。

監督:ハビエル・マリスカル(Javier Mariscal)

スペインのアーティスト、デザイナー。
作品は絵画、彫刻、インテリアデザイン、造園など、芸術の活動領域は多岐にわたり、少ない線で描かれた陽気で大胆な表現のデザインは世界中にファンがいる。1992年バルセロナ・オリンピックの公式マスコット、コビー(Cobi)の生みの親。アカデミー賞®長編アニメーション賞にノミネートされた『チコとリタ』(09)に続いて、トルエバ監督からの熱烈なラブコールにより、本作でもデザイン/ビジュアル面を担当している。

アニメーション監督:カルロス・レオン・サンチャ
キャラクターデザイン:マルセロ・キンタニーリャ
編集:アルナウ・キレス
サウンドエディター:エドゥアルド・カストロ

ボサノヴァ~撃たれたピアニスト

4/11(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、kino cinéma 新宿ほか全国順次公開

原題:THEY SHOT THE PIANO PLAYER
2023年/スペイン・フランス・オランダ・ポルトガル/英語・ポルトガル語・スペイン語/カラー/4Kシネスコ/5.1ch/103分

後援:インスティトゥト・セルバンテス東京/ギマランイス・ホーザ文化院
日本語字幕:草刈かおり
配給・宣伝:2ミーターテインメント/ゴンゾ
協力:キュードーガ
DCP制作:クープ

公式 HP: https://bossanova.2-meter.net/
公式 X: @Bossanova_anime

© 2022 THEY SHOT THE PIANO PLAYER AIE – FERNANDO TRUEBA PRODUCCIONES CINEMATOGRAFICAS, S.A. – JULIÁN PIKER & FERMÍN SL – LES FILMS D’ICI MÉDITERRANÉE – SUBMARINE SUBLIME – ANIMANOSTRA CAM, LDA – PRODUCCIONES TONDERO SAC. ALL RIGHTS RESERVED.

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