【大阪・関西万博】[10]ブラジル館の前で本格的なブラジルコーヒーを

Photo:Pawel Czerwinski


2025年大阪・関西万博、ブラジル館の前にはフードトラックが設置され、ブラジルの伝統的なブラックコーヒーが提供される。

ブラジルコーヒー

ブラジルは、世界最大のアラビカ種コーヒーの生産国・輸出国だ。
ApexBrasilの市場情報部門および農産業部門の発表によると、2023/24年の収穫期における生産量は、アラビカ種が3,950万袋、カネフォラ種が1,520万袋で、合計5,470万袋に達した。
輸出量は、生豆が4,280万袋、インスタントコーヒーが190万袋、加工済みコーヒーが10万袋となっている。
主力輸出品はアラビカ種の生豆(商業用およびスペシャルティ)であり、特にスペシャルティコーヒーは、世界市場において高値で取引されている。

日本は輸出額において第5位の輸出先であり、2023年から2024年にかけて輸出額は28.9%増加。
最大の輸出先は米国で、これにドイツ、ベルギー、イタリアが続く。

ApexBrasilのジョルジェ・ヴィアナ長官は、「多くの日本の方々にブラジル産コーヒーを愛していただき、大変嬉しく思います。日本人移民がかつてブラジルのコーヒー農園で働いていた歴史もあり、両国の間には深い結びつきを感じます」と語る。

ブラジル館のフードトラック

Photo:ApexBrasil


ブラジル館前に設置されたフードトラックではミナスジェライス州のモンテ・アレグレ農園の豆を使用したコーヒーが提供されている。
同州はブラジル国内最大の生産地として知られている。

フードトラックは午前9時から午後9時まで営業しており、アサイー入りのスムージーも提供している。

フードトラックを運営するのは、2024年に創業100周年を迎えた大阪の老舗・ハマヤ株式会社だ。
同社は主に百貨店でのコーヒー豆販売を展開している。

提供されるコーヒーはBSCA(ブラジル・スペシャルティコーヒー協会)の認証を受けた高品質の豆。
ブラックコーヒー、カフェラテ(ホット・アイス)、アーモンドミルク使用のカフェラテ(ホット・アイス)から選べる。
アーモンドミルクを加えたコーヒーは特におすすめで、ブラジルコーヒーとの相性がよく、まろやかな旨みをぜひ試してほしい。

ハマヤ株式会社の北野洋友氏によると、1970年の大阪万博でも同様のサービスを提供しており、伝統的なブラジルコーヒーの味を伝えている。

スペシャルティコーヒーの成長

1991年に12名の生産者によって設立されたBSCAが発足した当初、ブラジルのスペシャルティコーヒー生産量は約12万袋だった。
現在では約800万袋が生産されており、栽培・収穫後の処理・選別・保管技術の向上によって、高付加価値化が進む。

ApexBrasil(ブラジル貿易投資振興庁)

2025年大阪・関西万博のブラジル館を担当するApexBrasil(ブラジル貿易投資振興庁)は、ブラジルの製品やサービスの海外展開を支援し、戦略的分野への外国投資を誘致することを目的とした政府機関だ。
同庁は、商談ミッション、ビジネスマッチング、国際見本市への参加支援、外国バイヤーや有識者のブラジル産業視察など、多様なプロモーション活動を行っています。また、戦略的分野への外国直接投資(FDI)誘致にも取り組んでいる。

2024年、ApexBrasilは過去最多の20,596社のブラジル企業を支援し、そのうち54%は中小企業だ。
支援を受けた企業のうち4,678社が輸出を行い、その総額は1,415億米ドルに達し、ブラジル全体の輸出額の42%を占めている。

Expo 2025 Osaka・ブラジルパビリオンで、未来への“出会い”と“気づき”がきっと見つかるだろう。

会場:夢洲・ブラジルパビリオン

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