【大阪・関西万博】[5]ブラジルパビリオン開館、日本人移民の歴史に想いを馳せる

ついに開幕した2025年大阪・関西万博。
話題のブラジル館。
ブラジル日本都道府県人会連合会の谷口ジョゼ会長が訪れ、日本人移民に思いを語りました。

サンパウロにある開拓先没者慰霊碑

ブラジル館で谷口会長は、日本人移民の先駆者を称えるため
1975年にサンパウロのイビラプエラ公園内に建立された「開拓先没者慰霊碑」に触れ
「多くの日本人移民は亡くなると墓地ではなく裏庭に埋葬されていました。
しかし、引っ越しが多かったため、埋葬場所は忘れ去られてしまったのです」
戦後、日本にいる親族は、ブラジルに渡った家族から連絡がないことを心配します。
そして谷口氏によると「家族の会」と呼ばれる団体の代長がブラジルに行き、サンパウロの約350人の日本人の墓の所在地が不明であることを突き止めたのです。

「慰霊碑がなぜ建立されたのかをご存じでない方がいまだに多いです」と谷口氏。
日本の来賓がブラジルを訪れるたびに、慰霊碑参拝をスケジュールに組み入れるなど、その重要性を伝えるようにしています。
今回の谷口氏の来日の目的のひとつは、要人や団体に2026年に開催される、県連60周年記念式典への参加をうながすことです。
「年に一度、県人会同士の交流のための『移民のふるさと巡り』の旅を実施しています」と谷口氏は語ります。

日本人のブラジル移民

2025年は、日伯修好通商航海条約が調印されてから130周年を迎える年です。
「この条約があったからこそ、日本からブラジルへの移民が可能になったのです」と谷口氏は振り返ります。
最初の日本人移民は1908年6月18日にブラジルに到着しました。
ブラジル館の2つ目の建物にある多目的スペースでは、ブラジルの生産活動や国民に関する情報に加え、日本人のブラジル移住の歴史、そしてそれ以来築かれてきた両国の友好の絆の重要性を紹介するビデオも上映されています。
ビデオでは、最初の移民船、笠戸丸が781人の日本人を乗せてサントス港に上陸した様子も取り上げられています。

ApexBrasil(ブラジル貿易投資振興庁)

2025年大阪・関西万博のブラジル館を担当するApexBrasil(ブラジル貿易投資振興庁)は、ブラジルの製品やサービスの海外展開を支援し、戦略的分野への外国投資を誘致することを目的とした政府機関です。
同庁は、商談ミッション、ビジネスマッチング、国際見本市への参加支援、外国バイヤーや有識者のブラジル産業視察など、多様なプロモーション活動を行っています。また、戦略的分野への外国直接投資(FDI)誘致にも取り組んでいます。

2024年、ApexBrasilは過去最多の20,596社のブラジル企業を支援し、そのうち54%は中小企業でした。
支援を受けた企業のうち4,678社が輸出を行い、その総額は1,415億米ドルに達し、ブラジル全体の輸出額の42%を占めました。

Expo 2025 Osaka・ブラジルパビリオンで、未来への“出会い”と“気づき”がきっと見つかります。

会場:夢洲・ブラジルパビリオン

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