【大阪・関西万博】[30]ブラジル館で「ブラジル畜産のポテンシャル」を紹介
ブラジル産牛肉は150か国以上に輸出
ブラジルの食文化を象徴するシュラスコ、とりわけ「イチボ肉」は日本でもよく知られている。
現在、日本へのブラジル産牛肉の輸入承認が進めば、この独特で美味な文化はさらに広がる可能性を秘めている。
大阪・関西万博のブラジル館では、ブラジル牛肉輸出業協会(ABIEC)と連携し、「ブラジルビーフ:世界を養う牛肉」と題した展示が開催され、来場者にブラジル畜産の力を伝えている。
展示は8月17日まで行われる。
世界を支えるブラジル牛肉の実力
展示では牛肉生産に関するパネルのほか、飼育から生産チェーン全体の追跡、工業プロセス、そして150か国以上への供給までを紹介する映像が上映されている。
ブラジル産牛肉は世界各国で品質やテクノロジー、安全性、持続可能性が高く評価されており、その信頼は確固たるものとなっている。
ブラジルには約1億9,400万頭の牛が飼育されており、年間生産量は1,180万トンに達する。
そのうち67.5%は国内で消費され、さらにこの産業は650万人以上の雇用を生み出している。
まさに国の経済と生活を支える基幹分野である。
ブラジル館での発信と関係者の声
今回の展示はABIECの協賛によるもので、ブラジル館には政府関係者や議員団も訪れた。
ブラジル貿易投資振興庁の代表は、「日本と世界に品質と持続可能性を示し、安定的かつ信頼できるパートナーとしてブラジルを紹介する機会である」と強調した。
また、ブラジル農牧供給省(MAPA)のルイス・フア長官は「これはアグリビジネス週間における重要な取り組みであり、動物性たんぱく質の安定的供給国としてブラジルの地位を示す場となった」と語った。
上院議員のテレーザ・クリスティーナ・ジアス氏も、「日本人はすでにブラジルのたんぱく質を知っている。
いま、大阪・関西万博でブラジリアン・ビーフを披露できることは大きな成功である」と述べ、持続可能性とイノベーションを備えた唯一無二の牛肉であることを強調した。
さらに、連邦議員のペドロ・ルピオン氏は「我々の基盤はゼブー種であり、優れた肉質と市場拡大の可能性を持っている」と発言。
アルセウ・モレイラ議員も「長年続けてきた日本市場への取り組みが重要であり、消費者の食卓までの追跡可能性を伝えることができる」と語った。
ABIECのジュリオ・ラモス長官は、「この展示は品質、安全性、手頃な価格、そして農業従事者の努力を示すものである。
国内市場を損なうことなく、157か国の食卓に牛肉を届けている」と締めくくった。
ブラジル畜産のポテンシャルを体感できる貴重なタイミング
大阪・関西万博のブラジル館で開催される今回の展示は、ブラジルが世界に誇る畜産の力を伝える場となっている。
シュラスコ文化を通じて日本との距離を縮め、持続可能で信頼性の高い牛肉供給国としての地位を強化する。
今後、日本市場への展開が進めば、ブラジルビーフはより多くの人々に親しまれる存在となるであろう。
Expo 2025 Osaka・ブラジルパビリオンで、未来への“出会い”と“気づき”がきっと見つかるだろう。
会場:夢洲・ブラジルパビリオン
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