【大阪・関西万博】ブラジルパビリオン開館<その2>


大阪・夢洲、2025年4月14日-ついに開幕した2025年大阪・関西万博。
その中でも一際異彩を放っている、ブラジルパビリオン。

「世界がよりよく変革されることを願う」というテーマのもと、訪れる者を包み込むのは、まさにブラジルの”魂”。
このパビリオンは、ApexBrasil(ブラジル貿易投資促進庁)が主催し、舞台芸術家のビア・レッサがアートクリエイティブを担当しています。

“存在する”という詩的な問いかけ

会場に一歩足を踏み入れると、目の前には太陽を象徴するパネル。そして頭上では植物の形を模した巨大なインフレータブル・オブジェが静かに動き出し、足元には著名作家のメッセージが記されたビーチチェアや紙のオブジェたち。壁では、空気で満たされたリサイクルパックが上下に揺れます。

レッサが仕掛けた5つのアクト「存在する」「異なる」「合流する」「消え去る」「再び存在する」は、まるで自然と人類の記憶をなぞるよう。
太陽が赤く染まり、やがて闇に包まれる演出は、地球温暖化と環境破壊への警鐘です。
最後にすべてが床へと落ちていくその瞬間、会場には言葉にならない感情が溢れます。

「私たちは死ぬためではなく、続けるために生まれてきたのです」
— パウロ・メンデス・ダ・ロシャ(1970年大阪万博ブラジル館設計者)

芸術がつなぐブラジルと日本の魂

第2の建物「パランゴロモスルーム」では、アーティストエリオ・オイチシカによる“パランゴレ”と、日本の伝統「羽衣(ハゴロモ)」が融合。軽やかで自由な“パランゴロモス”を身にまとい、訪問者自身がアートの一部となります。

手や顔に自由にペイントできるコーナーも設置され、世代や国籍を超えて“創造する喜び”を分かち合えます。

ブラジルの未来戦略も体感

隣接する多目的ルームでは、ApexBrasilのアナ・レペッザ氏がプレゼンを実施。
「万博はビジネスと文化の架け橋」と語り、ブラジルの持続可能な発展戦略を来場者に伝えました。

セブラエ会長 デシオ・リマ氏の詩的な言葉も印象的でした。

「人生は出会いの芸術である。非常に多くのミスマッチにもかかわらず。」
— ヴィニシウス・ヂ・モライス(詩人・作曲家)

音楽とともに、心はブラジルへ
式典では、日本とブラジルのアーティストが共演。歌手松田美緒さん、音楽家マルセロ・キムラさん、笹子重治さんが、「Semente do Amanhã(未来の種)」「Gonzaguinha」などを披露し、国境を越えた共鳴が生まれました。

“続けるために”今、出会う
この日、式典ではパビリオンに貢献した議員たちへ記念メダルと切手が授与されました。
そこには、ブラジルの巨大魚“ピラルク”と人間が描かれ、人と自然の共生というメッセージが込められています。

「人間の創造力、それが芸術であり、私たちだけが持つ特別な力なのです。」
— ヒューゴ・バレット(Vale Cultural Institute)

Expo 2025 Osaka・ブラジルパビリオンで、未来への“出会い”と“気づき”がきっと見つかります。

会場:夢洲・ブラジルパビリオン
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2025年4月26日(土)27日(日)
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