【大阪・関西万博】[27]夏本番!万博イベント<ブラジル館>まとめ
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コーヒーとアグロビジネス、ブラジルの魅力を体感

PHOTO:O-DAN
2025年大阪・関西万博のブラジル館では、夏の本番を迎える8月に、多彩な体験プログラムが目白押しである。
特に注目を集めているのが、ブラジルを代表する嗜好品「コーヒー」をテーマとした体験型講座と、ブラジルの経済を支えるアグロビジネスの多様性と革新性を紹介する特別企画。
ブラジルコーヒーの奥深さに触れる「ブラジリアン・コーヒー・エクスペリエンス」

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ブラジル館では、「ブラジリアン・コーヒー・エクスペリエンス」と題したイベントが、8月8日・9日・12日・13日・19日・20日・21日に開催される(時間は日程により異なるので注意が必要だ)。
このイベントでは、ブラジルの豊かなコーヒー文化や味わいを、試飲や講義を通して体験することができる。
講師を務めるのは、コーヒー製造会社「ハマヤ」の関西工場長であり、「J.C.Q.A.認定コーヒー鑑定士講師」および「ブラジル・サントス商工会議所認定コーヒー鑑定士」でもある山裕一氏である。
参加者は、ブラジル各地のマイクロロットコーヒーを味わいながら、「完熟な一杯」の背後にある知識と技術に触れることができる。
日本とブラジルのコーヒーの歴史も深い。
1908年から続く日本人移民の歴史のなかで、多くの移民がコーヒー農園に従事してきた。
1952年には日本がブラジル産コーヒーの輸入を開始し、現在ではブラジルは日本にとって最大のグリーンコーヒー供給国である。
2024年には、ブラジルのグリーンコーヒーの輸出額が過去最高の113億米ドルに達し、前年から55%の増加を記録している。
焙煎コーヒーの輸出も年々伸びており、コーヒーはブラジルの農業と貿易における重要な柱の一つである。
アグロビジネス月間:ブラジル農業の現在と未来を体感

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ブラジル館では、8月1日から23日までを「アグロビジネス月間」とし、農業と関連産業にフォーカスした没入型プログラムを展開している。
これは、ブラジル貿易投資振興庁(ApexBrasil)が、農業分野の主要団体と連携して実施する特別企画である。
来場者は、展示、セミナー、グルメ体験、コーヒーやカシャッサの講座などを通じて、ブラジルの農業が持つイノベーション、サステナビリティ、そして国際的競争力を体感することができる。
展示では、ブラジルのサトウキビから生まれるバイオエネルギーや、アサイー、チョコレートなどのブラジル産食品、日本のスーパーでも見かける商品群の背景にある生産現場や流通の工夫を紹介。また、「日本からブラジル農業への貢献」コーナーでは、日本人移民が果たした歴史的な役割にも光を当てている。
女性たちの活躍に注目「未来を織りなす女性たち」討論会

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8月下旬には、アグロビジネス分野における女性の活躍をテーマにした討論会「未来を織りなす女性たち:サステナビリティから革新へ」が開催される。
これは、「女性ウィーク」(8月24日~29日)の幕開けとして行われるものであり、ブラジルファッション業界や繊維産業の女性リーダーたちが登壇し、サステナブルな未来に向けたビジョンを共有する予定である。
今後の注目プログラム
ブラジリアン・コーヒー・エクスペリエンス
開催日:8月8日、9日、12日、13日(各11時開始)
8月19日、20日、21日(各日2回開催:10時30分、12時)
場所:ブラジル館 多目的ルーム
対応言語:日本語・英語
定員:30名(要予約・参加無料)
予約:https://www.eventbrite.com/o/brasil-pavilion-113022319641
カシャッサ・エクスペリエンス
※日程は後日発表予定
アグロビジネス月間 展示スケジュール
8月6日~8日:Moving from Roots
8月9日~10日:Rootsʼs Promoted
8月11日~13日:Brazilian Power
8月15日~17日:Brazilian Power(継続)
8月18日~23日:Power from Innovation
※8月14日は休館
夏のブラジル館は、単なる展示ではなく、五感を使って体験する学びと発見の場である。
コーヒーを通じた歴史や技術の再発見、アグロビジネスの最新トレンド、さらには女性の活躍など、あらゆる視点から「今のブラジル」が凝縮されている。
万博会場を訪れた際には、ぜひブラジル館に立ち寄り、その熱気と多様性を肌で感じてみるのはいかが?
来館案内
ブラジル館のフィナーレは、来場者一人ひとりに今、何を選ぶかを問いかけてくる。
参加するからこそ、心に残る。
見るだけでは終わらない、体験型アートの新境地へ。
2025年、ブラジル館で自分自身がアクトになる感覚をぜひその身体で味わってください。
万博は未来を語る場であると同時に、「いま」を生きる私たちがどう生きるかを問う場所でもある。
展示と同様に、ブラジル館の暑さ対策からも、命と向き合う姿勢が伝わってくるのではないだろうか。
Expo 2025 Osaka・ブラジルパビリオンで、未来への“出会い”と“気づき”がきっと見つかるだろう。
会場:夢洲・ブラジルパビリオン
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