【大阪・関西万博】[33]9⽉7⽇ブラジル館、独立記念日に合わせ特別イベントを開催

2025年大阪・関西万博のブラジル館において、ブラジルの葉を描いたうちわの配布や、映画上映が週間プログラムに登場する。
ブラジル独立記念日である9月7日を祝うため、ブラジル貿易投資振興庁(ApexBrasil)が運営するブラジル館では、特別イベントが開催される。
来場者にはブラジルの植物を描いたうちわが配布され、ブラジル固有の植物について知る機会が提供される。
ブラジルの独立は1822年9月7日に宣言された歴史的出来事である。

ブラジル館の館長であるパブロ・リラ氏は「独立記念日のお祝いは、国の精神を反映し、ブラジル人にとって特別な日である」と強調している。

記念スタンプの配布


9月6日と7日には、「女性ウィーク」で好評を博した記念スタンプ用パスポートが特別に配布される。
アーティストのパンメラ・カストロがデザインを手掛け、雌の動物をモチーフにした5種類のスタンプが用意されている。
彼女によれば、イラストはExpo 2025大阪・関西万博のために特別に描かれ、女性や少女が「壁なく、自分の望むとおりになれる」という意味が込められているという。
動物はオウム、カピバラ、ジャガー、アマゾンカワイルカ、アリクイであり、それぞれ建築家、起業家、農業、科学などの職業を象徴している。

パンメラ・カストロ氏は、世界経済フォーラムで「ヤング・グローバル・リーダー」に選出され、Newsweek誌でも「世界を変える150人の女性」に選ばれた経歴を持つ。
彼女が率いるRede Namiは、社会構造の変革を促すために公立学校でアートワークショップを実施している。
芸術をコミュニケーションの手段として活用し、人権を守り、より公正な社会を築く方法を広めている。

同氏は「調査によると、女性への暴力は20歳を過ぎてから多く発生する。
そのため予防手段として、高校生を対象にこのプロジェクトを行っている」と説明した。
活動はグラフィティを通じて学生間の議論を促すものであり、これまでにブラジル国内で20万人以上に影響を与えてきた。

日程:9月6日、7日
会場:ブラジル館
時間:11時〜17時(なくなり次第終了)

映画上映「アナ・マリアーニ ― 写真記録」

アナ・マリアーニ


9月7日から13日まで、ブラジル館ではアルベルト・ルノー監督による映画『アナ・マリアーニ ― 写真記録』が上映される。
本作は、芸術家アナ・マリアーニが現代ブラジル写真を代表する2つのシリーズ「ペインティングとファサード」(1987年)、「風景と印象:ブラジル半乾燥地帯」(1992年)を制作するまでの道のりを描いた作品である。
旅の案内役はアナ・マリアーニ自身であり、ナレーションはレジーナ・カゼが務める。

さらに、リナ・ボ・バルディ、カエターノ・ヴェローゾ、アリアーノ・スアスナ、ジャン・ボードリヤールの文章が、トン・ゼーやジョアン・ミゲルらにより朗読され、作品の力強さを伝えている。

アナ・マリアーニ(1935‒2022)はブラジルを代表する写真家の一人であり、特に北東部の民衆建築を記録した「ペインティングとファサード」で知られている。
彼女の作品はパリ、ボゴタ、ブエノスアイレス、カラカス、ロチェスター、ハノーファーなどで展示され、インスティトゥト・モレイラ・サレスのコレクションに多数収蔵されている。
また、キャリアの中ではダイアナ妃にも面会しており、その国際的評価と重要性を示している。

日程:9月7日〜13日
会場:ブラジル館 多目的ルーム
時間:17時(要予約)
上映時間:1時間10分
言語:ポルトガル語(日本語字幕付き)
ホームページ:Eventbrite – Brasil Pavilion

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