【訃報】作曲家カルロス・ピッタが1月7日死去。イヴェッチ・サンガロの恩師、代表曲「Cometa Mambembe」
イヴェッチ・サンガロの恩師で「Cometa Mambembe」の作曲家カルロス・ピッタが1月7日に亡くなった。
イヴェッチは、訃報のあったその日にコメントを出している。
「カルロスは私の人生に刻んでくれた多くの愛情や歴史にとても感謝しています。
キャリアの最初の頃、例えば…芸術的な生き方、音楽への嗜好を目覚めさせてくれた人だった。彼は非常に寛大で、サルヴァドールの多くのバーで演奏させてくれる機会をくれた。彼を通じて偉大なミュージシャンたちとも出会うことができた」 (一部抜粋)
イヴェッチが17歳のときにピッタが彼女の歌声に才能を認め、歌うよう勧めた人物だ。
彼女は当時、楽器等を持っていなかったがカルロス・ピッタが自分の楽器を貸すことで彼女はキャリアを始めることができたという。
ピッタはキャリアのスタート時に彼女の才能を認めてくれたアーティストの一人でありチャンスと人脈をくれた非常に重要な人物であったと語っている。
ジルベルト・ジルも今回の訃報に際し、コメントを出している。
「彼は非常に献身的なアーティストで、特に北東部の地域的なものに根ざしていたが、MPBにおける広い視野も持っていた。だから彼は非常に興味深い作品を残した。非常に繊細な人物だったし、私はそんな彼が恋しい」(一部抜粋)
カルリーニョス・ブラウンも哀悼の意を表した。
「詩情と音楽性に満ちた彼の作品は、世代を超えてインスピレーションを与え続ける不滅の遺産となるだろう」(一部抜粋)
シンガーソングライターであり、現文化大臣であるマルガレッチ・メネーゼス氏も声明を発表している。
「カルロス・ピッタはバイーアとブラジルの音楽の巨人であり、重要で美しい遺産を残した。私は彼の作品を2曲レコーディングさせていただきました。そのうちのひとつ「Tenda do Amor(愛のテント)」は、私のキャリアのごく初期に、国際的に認められるきっかけとなった作品です。最愛のアーティストである彼の作品は、いつまでも記憶に残ることでしょう」(一部抜粋)
「Cometa Mambembe」の代表的な歌手アルシマー・モンテイロも死を悼んだ。
モンテイロはピッタが 「作曲家以上の存在 」であったことを強調している。
「彼は先見の明があり、激しさと真実を持って音楽を生きた人だった。今日、偉大な友人であり多くの音楽的パートナーであったカルロス・ピッタに別れを告げました。私たちは、東北部の魂を歌に変える方法を知っていた詩人で真の天才を失った」(一部抜粋)
本人インタビュー:カルロス・ピッタ本人による自身の半生が語られている。
Banda Eva,Luiz Caldasによる「Cometa Mambembe」の演奏。
現代的な編曲は今でもこの曲が普遍的であることを感じさせてくれるテイクとなっている。