4月24日ジョアン・カマレロ、バーデン・パウエルの音楽的遺産に挑む

João Camarero


2026年4月24日(金)、東京・新宿文化センター小ホールにて、『ジョアン・カマレロ:バーデン・パウエルを弾く』が開催される。
本公演は、日本では唯一となる貴重なステージだ。
現代ブラジル・ギター界を代表する存在として国際的に注目を集めるジョアン・カマレロ。
今回のプログラムでは、ブラジル音楽史に燦然と名を刻むギタリスト/作曲家、バーデン・パウエルの作品に焦点を当てる。

バーデン・パウエルという存在

João Camarero


バーデン・パウエルはサンバ、ショーロ、アフロ・ブラジリアン音楽を横断し、洗練された和声と強靭なリズム感で独自の世界を築いた。
その代表作「Poema dos Olhos da Amada」「Velho Amigo」「O Astronauta」、さらには『Os Afro-Sambas』メドレーなどが今回の軸となる。
彼の音楽は単なる技巧を超え、精神性と詩情を宿す。
ブラジル・ギターの歴史において決定的な役割を果たした存在であり、今なお世界中のギタリストに影響を与え続けている。

受け継がれるブラジル・ギターの系譜

本公演では、バーデン作品に加え、
ガロート(Aníbal Augusto Sardinha “Garoto”)、
ジョアン・ペルナンブーコ(João Pernambuco)
といった、ブラジル・ギターの礎を築いた作曲家たちの作品も取り上げられる。
世代を超えて受け継がれる伝統と、その現在地。
単なる再演ではなく、現代を生きる演奏家の視点から再構築される創造的解釈こそが、カマレロの真骨頂だ。

サンパウロから世界へ

João Camarero


ジョアン・カマレロ
1990年、ブラジル・サンパウロ州リベイラン・プレート生まれ。
幼少期をアバレ市で過ごし、8歳で音楽を始め、15歳で本格的にギターへ。
サンパウロ州立タトゥイ音楽院、リオデジャネイロのショーロ専門校エスコーラ・ポルタチル・デ・ムジカで研鑽を積んだ。
これまでに3枚のアルバムを発表し、2015年MIMO Instrumental賞およびNovasコンクールで優勝。
ブラジル国内主要オーケストラとの共演、4大陸でのツアーなど、その活動は国際的に広がる。
さらに、
マリア・ベターニア、
ネイ・マトグロッソ、
カエターノ・ヴェローゾ、
パウリーニョ・ダ・ヴィオラら、ブラジル音楽界の巨匠たちとの共演歴も誇る。
近年はバーデン・パウエルに捧げたEP『Baden』を発表。
ショーロの名門グループ、エポカ・ヂ・オウロのメンバーとしても活動するなど、伝統と革新の両軸を担う存在である。

バーデンをいま聴くということ

バーデン・パウエルの音楽は、過去の遺産ではない。
アフロ・ブラジリアンの精神性、都市の洗練、そしてギターという楽器の可能性を拡張したその作品群は、現代においても新鮮な響きを持つ。
ジョアン・カマレロが提示するのは、敬意に満ちた再現ではなく、個人的で詩的な対話だ。
構造美と情感が交差するその演奏は、ブラジル・ギターの現在形を私たちに示してくれるだろう。
ブラジル音楽の深層に触れる、静かで濃密な一夜となりそうだ。

公演概要


ジョアン・カマレロ:バーデン・パウエルを弾く
日時:2026年4月24日(金)

開演:19:00(開場18:30)

会場:新宿文化センター 小ホール(3階)
〒160-0022 東京都新宿区新宿6-14-1
チケット(全席自由)
一般:6,000円(当日6,500円)
U25:5,000円(当日5,500円)
※未就学児入場不可

チケットぴあ
(P コード:320-804)
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2606330

teket(テケト)
https://teket.jp/17234/64518

主催:木の家イベント
お問い合わせ:
木の家イベント
https://kinoie-event.com

ブラジル・ギターの系譜と革新が交差するこの公演は、ブラジル音楽を愛する人はもちろん、クラシックギターやワールドミュージックに関心のある聴衆にも深く響くはずだ。

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