【大阪・関西万博】[19]万博で出会うブラジルの顔、ブラジル館のアンバサダーたち
2025年大阪・関西万博のブラジル館では、来場者を迎える最初の存在として、多言語を操る国際色豊かな「アンバサダー」たちが活躍している。
彼ら彼女らは、展示案内からフードサービス、参加型アイテムの配布まで、あらゆるシーンで来場者とブラジルとの架け橋を担っている。
ブラジル館の国際色豊かな「アンバサダー」
アンバサダーたちは、ブラジルの魅力を伝える2つの展示棟(合計約1,000㎡)を、来場者に丁寧に案内してくれる存在だ。
ユニフォームには「Brasil」のロゴが入っており、その姿は一目で彼らの役割が分かる。
館前にあるフードトラックでのスペシャルティコーヒーの提供や訪問者とブラジル文化をつなぐ。
「パランゴロモ」で体感する芸術と多様性
もうひとつの注目は、来場者が実際に着用できる参加型アート「パランゴロモ」。
これは、ブラジルの芸術家エリオ・オイチシカによる「パランゴレ」と、日本の伝統衣装「羽衣」を融合させたもので、芸術と身体表現の垣根を超えるユニークな試み。
この衣装には、ブラジルの多様性を象徴するように、有名アーティストから若手、先住民、黒人、トランスジェンダーなど、多様な背景を持つ表現者たちの作品がプリントされている。
パンフレットとしての役割も兼ね備え、訪問者は「ブラジルを着て帰る」ことができる。
アンバサダー紹介
古賀 麻里子さん(20歳)
京都外国語大学ポルトガル語専攻
5〜9歳をサンパウロで過ごし、ポルトガル語と英語のバイリンガル環境で育つ。
ポルトガルへの短期留学経験もあり、「ポルトガル語を話しているときが一番自分らしい」と語る。
三宅 悠生さん(29歳)
関西学院大学卒業
アメリカ、オーストラリア、エジプトでの海外経験を経て、国際交流事業に参加。
ブラジル人との交流がきっかけでブラジル館勤務を志望。
IT企業勤務の経験も活かし、多文化環境で日々発見を重ねている。
カロリーニ・フェヘイラさん(29歳)
アマゾナス連邦大学日本語学科卒業
マナウス出身。
日本文化への強い関心から日本語を学び、日本のホテル業界での勤務経験も豊富。現在はブラジル館のフードトラックで接客に従事し、日本語、英語、スペイン語を駆使して多国籍の来場者に対応している。
主催、ブラジル貿易投資振興庁(ApexBrasil)
ブラジル音楽歴史物語
田中勝則 (著)