【今月の気になるイベント】「トロピカーリア音楽から建築をかんがえる」
ブラジルの5都市、50件の建築を調査し、1960年代以降の音楽、映画、演劇、前衛芸術の文脈において起こった「トロピカーリア」と呼ばれるブラジルでの文化運動と、近代以降のブラジル建築の魅力を伝えるイベントが5回に渡って行われる。
このイベントのオープニングセッションが2月16日に開催される予定だ。
ブラジル音楽から入った人も、普段あまり意識することのないブラジルの街並みから文化の変遷を感じることができる貴重な機会となるだろう。
Contents
イベント詳細
~ブラジル建築レクチャーシリーズ(全5回)オープニングセッション~
日時:2025年2月16日(日)
時間:16:45 開場 17:00スタート
会場:theca(コ本や内)
〒162-0801 東京都新宿区山吹町294小久保ビル2F
東京メトロ有楽町線 江戸川橋駅より徒歩4分、東西線 神楽坂駅より徒歩7分
定員:20名
ご予約:https://tropicalia2068-op.peatix.com/view
金額: 1,000円〜(学生500円〜)ドネーション制として、任意の金額をご寄付ください。
※こちらはオープニングセッション専用のチケットです。
アーカイブ映像配信1,000円
イベント趣旨
私たちトロピカーリア建築研究会は昨年の9月に2週間ほどブラジルに滞在し、5つの都市と50件ほどの建築を調査・見学してきました。この調査の背景には、近代以降のブラジル建築を問い直すことによって、新たにポスト・ポストモダンと位置づけられるような建築のありかたや設計の方法論を探りたい、という動機がありました。
特に1960年代以降の音楽、映画、演劇、前衛芸術の文脈において起こった「トロピカーリア」と呼ばれるブラジルでの文化運動と、その支柱となった食人思想を参照項とすることで、本当に「ブラジルにポストモダンはなかった」のかといった問いを中心に、これまで日本では知られてこなかったブラジル建築の魅力を新たに発見することを目的としています。
本イベントは、来るべきレクチャーシリーズのプレイベントとして、まずは調査の報告を兼ねて、ブラジル料理などのこぼれ話も盛り込みながら、ブラジル建築や都市、それからトロピカーリアと呼ばれる文化運動や食人思想を概観し、レクチャーシリーズの基礎知識を共有する機会とします。
※本調査研究は窓研究所の2022年度助成事業の支援で実施しました。
「トロピカーリア建築研究会」
小南弘季
1991年、兵庫県生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻を卒業後、2020年より東京大学生産技術研究所助教。「江戸東京の神社に関する都市建築史研究」によって博士(工学)を取得。都市史を専門とし、現在は低密度居住地域の社会空間史研究、ブラジル近現代建築研究に従事。
共訳書に『EXPERIENCE:生命科学が変える建築のデザイン』(鹿島出版会、2024)がある。
https://sites.google.com/view/brutality-garden/low-density-landscape
寺田慎平
建築家。1990年 東京都 生まれ。2015年 スイス連邦工科大学チューリッヒ校 留学。2016年 クリスト&ガンテンバイン インターンシップ。2018年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 修了。2018-2023年ムトカ建築事務所 勤務。2018年からメニー・カンファレンスを共同主宰。建築とその周辺領域を横断するためのプラットフォームを目指してメディアプロジェクトを展開させながら、2023年に建築レーベルw/(100-1-1000)を杉崎広空と設立、建築にまつわる思索と実践に取り組んでいる。
主なプロジェクトに「w/003 AT」(2024)、「w/005 SM」(2024)など。テキストに「ドナルド・ジャッドと窓」(窓研究所、2024)、「ドールハウスに関するいくつかの覚書」(建築士、2025)など。
http://www.wlllines.net/
印牧岳彦
建築史研究。1990年福井県生まれ。2021年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。博士(工学)。神奈川大学建築学部特別助教。
著書に『SSA 緊急事態下の建築ユートピア』(鹿島出版会、2023)、共訳書にハリー・F. マルグレイヴ『EXPERIENCE 生命科学が変える建築のデザイン』(鹿島出版会、2024)など。
杉崎広空
建築家。1994年宮城県生まれ。2017年ミラノ工科大学留学。2019年筑波大学芸術専門学群卒業(芸術学)。2021年東京工業大学環境・社会理工学院建築学系建築学コース博士前期課程修了(工学)。2021年-東京科学大学(旧東京工業大学) 環境・社会理工学院建築学系建築学コース博士後期過程在籍。2023年w/設立(共同主宰)。
主な作品に「角田の住宅」(2022年、住宅特集2024年5月号)、「TH」(2024年、住宅特集2024年6月号)など。論文に「現代住宅作品における色彩の参照関係と配色意図」、「現代住宅作品におけるかたちの参照関係」など。建築における参照をテーマに設計と研究を行っている。
https://hirotakasugisaki.com/
http://www.wlllines.net/
杉山結子
1993年神奈川県生まれ。
東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程在籍。
専門はリナ・ボ・バルディ。
辻優史
写真家。
実空間を用いた表現、建築家とのコラボレーション、展示やポップアップイベントの空間設計なども行なう。
ドイツ在住。
https://www.masafumitsuji.jp/
予定されているレクチャー(仮)
第1回「ニーマイヤー・カリカリベーコン・ガレリア」(5月を予定)
第2回「熱帯建築からトロピカーリアの建築へ」(6月を予定)
第3回「リナ・ボ・バルディの有機性と遊戯性」(7月を予定)
第4回「バロック的なるもの:寓喩と偶有」(8月を予定)
第5回「食人と参照」(9月を予定)
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2025年2月16日(日)に行われる
~ブラジル建築レクチャーシリーズ(全5回)オープニングセッション~
日時:2025年2月16日(日)
時間:16:45 開場 17:00スタート
会場:theca(コ本や内)
〒162-0801 東京都新宿区山吹町294小久保ビル2F
東京メトロ有楽町線 江戸川橋駅より徒歩4分、東西線 神楽坂駅より徒歩7分
定員:20名
ご予約:https://tropicalia2068-op.peatix.com/view
金額: 1,000円〜(学生500円〜)ドネーション制として、任意の金額をご寄付ください。
※こちらはオープニングセッション専用のチケットです。
アーカイブ映像配信1,000円
ブラジリアンデージャパン群馬
2025年4月26日(土)27日(日)
太田市運動場公園